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未婚時にブラックだった人が既婚者になると審査に通るという話は嘘?

結婚をする前にキャッシングをしていて、返済が出来ず、金融事故を起こしてブラックリストに載っていたとしても、結婚して姓が変わるとまたリセットされて新たに借り入れができるようになるというウワサを聞いたことありますか?

中には、このウワサ話を信じて、結婚前にブラックになってしまったけれど、結婚したから大丈夫かなと思って申し込みをしようと検討されている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、ちょっと待ってください!

インターネット上でまことしやかにささやかれている話ですが、実際にはどうなのでしょうか?

今回は、このウワサの真相について調べてみました。申し込みをする前に是非ご一読いただければ幸いです。

ブラックでも既婚して姓が変わるとキャッシングができるの?

独身時代、急な飲み会や結婚式などでキャッシングを経験された方も多いのではないでしょうか。

たいした金額ではないと油断して延滞や滞納をしてしまったり、そのままズルズルと大きな金額になって返せなくなり、任意整理や自己破産をしてしまいブラックになってしまったなんていう方も中にはいらっしゃるかもしれません。

そのことを配偶者に隠して結婚したという方も少なからずいらっしゃるようです。

そのような事情の中、結婚後、何らかの事情でまたキャッシングをしなくてはいけない事態になった場合、キャッシングの審査に通るかどうかってとても気になりますよね。

とくに結婚して相手の姓になり、住所や本籍なども変わった場合、新たにキャッシングに申し込んでも審査に通るのではないかと考えてしまうかもしれません。

しかし、本当に独身時代のブラック情報がバレずに審査に通ることはできるのでしょうか。

結婚して姓などが変わってもキャッシング出来る可能性は低い?

キャッシングで何か問題を起こすと、ブラックリストに載った!と言われることが多いですが、そもそもブラックリストって何かご存知ですか?

実は、ブラックリストと呼ばれるものは存在しません。

俗に言われているブラックリストに載った状態というのは、何らかの金融事故を起こし、その情報が信用情報機関に登録をされてしまう状態のことを指しているのです。

では、独身のときに起こしてしまった金融事故の情報は、既婚になるとどうなってしまうのでしょうか?

結婚して姓が変わると信用情報機関の情報もその名前では登録されていないことになるので、新たにキャッシングをしたいと思ったら審査に通りますよ!という噂を耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、現在のキャッシング事情を鑑みるとその噂はあくまでも噂。

実際に、新たにキャッシングの審査に通る確率はとても低いと考えておいた方が無難でしょう。

近年では申し込み時に旧姓の記載が必要な場合も多くあります。これはつまり、結婚して姓を変えることによって、金融事故を以前起こしてしまった方が別人のように申し込みをするというケースが多くなったからだとも言われています。

また、たとえ旧姓の記載が無くても、多くの貸金業者が旧姓のときのクレジットヒストリーまでたどりつき、その情報を審査に反映させているのが現実です。

これはいったいどのように行っているのでしょうか?

ご存知ですか?信用情報機関への照会はあらゆる角度で行われています

キャッシングを申し込んだときの審査の流れはご存知でしょうか?

仮審査 本審査
申告された年収・職業・他社からの借入件数と金額から判断します。
システムによる自動審査を採用しているところも多いです。
申告された情報含め、在籍確認や本人への電話確認、信用情報機関への照会を行い総合的に判断します。
審査を担当する方が1件1件対応しているところがほとんどです。

信用情報機関に照会を行う際に、どのように情報の照らし合わせをしていると思いますか?

名前や生年月日のみだと思いますか?実は違います。名前のみや生年月日程度の情報では同姓同名の方や同じ生年月日の方などがいる可能性もありますので、結構な数の確認を精査しなくてはいけません。

ベースとして名前や生年月日もありますが、それに加え、電話番号や住所、身分証明書の登録番号などで照会を行っているのです。

これらの情報は単一で扱われることもありますし、クロスオーバーして扱われることもあります。

様々な角度から情報を引き出しているため、多くの場合で、旧姓の時のクレジットヒストリーまでたどり着くそうです。

そして、そのたどりついた旧姓の情報で金融事故情報の登録が発覚すれば審査に通ることはまずありません。

ウワサを信じて、申し込みを検討している場合はやめておきましょう。

苗字が変わったのになんで?同一人物ってどうやってバレるの?

キャッシングの審査をする場合は、多くの貸金業者が信用情報機関に情報の照会を行っています。

この過程の中で、独身時代のクレジットヒストリーまでたどり着かれ、そちらの情報も確認検討されることになるのですが、いったいどのようにしてそこまでたどり着くのでしょうか?

まずは基本中の基本!信用情報機関っていったいどんなところ?

キャッシングのことをインターネットで見ているとよく出てくるのが「信用情報機関」です。

この信用情報機関がどのようなものかご存知でしょうか?

信用情報機関は、登録している企業(貸金業者や信販会社、銀行など)が保有している消費者のクレジットやローン、キャッシングなどの情報を管理し、提供しています。

そのため、消費者のクレジット情報(信用情報)が一元的に管理され、登録している貸金業者は自社とのやりとりの情報だけでなく、様々な企業とのクレジットヒストリーを確認することが可能なのです。

これにより、私たち消費者にとって適正な信用力に伴ったキャッシングやローンを組むことができるようになります。また、企業側も信用情報を事前に把握できることで貸し倒しのリスクなどを軽減し、健全なサービスを提供できるようになるのです。

信用情報機関は日本国内には3つあります。それぞれに登録している会員企業があり、各々登録している信用機関の情報が照会できるのですが、それだけではありません。

この3つの信用情報機関はCRINという情報交流ネットワークにより、相互で情報交流を行っています。

そのため、1つの信用情報機関に事故情報が載ったけれど、もう一つには載っていないから、そちらに登録している貸金業者に申し込めば大丈夫というわけにはいかないのです。

知りたい!信用情報機関には一体どんな情報が登録されているの?

信用情報機関に登録されている情報は主に以下のようなものになります。

情報の種類 内容
本人の特定に関して 氏名・生年月日・性別・電話番号・住所・勤務先・身分証明書の記号番号など
契約内容について 会社名・契約の種類・契約日(貸付日)・金額・保証など
返済状況について 入金日・予定日・残高金額・完済日・延滞など
取引について 債務整理・自己破産・債権譲渡・保証履行・債権回収・強制解約など
申し込みに関して 本人の特定についての情報および申し込み商品の種類・申込日など

この中で、キャッシングの審査で特に重視されるのは、返済状況や取引についてです。

他社との契約について返済に問題がないかどうか、他と金融事故を起こしていないかどうかをチェックし、貸し付けた金額をきちんと返済してくれる能力があるのかどうか判断します。

ブラックになっている…つまり金融事故を起こしている場合、この2点の情報に「異動」など通常とは違うフレーズが書かれているのです。

この項目で問題がある表記がされている場合はほとんどの確率でキャッシングの審査に通るのは難しいでしょう。

では、結婚してからの情報と未婚時の情報を結びつけるのは一体どの項目なのでしょうか?

身分証明書の番号は旧姓と今のアナタを結びつける重要なツールです!

旧姓と今の姓を結び付け同一人物だと判断する情報の根拠は、信用情報機関に登録されている本人特定に関する情報です。

もちろん、申し込みを行われた時点では旧姓を記載していない場合は、貸金業者がいきなり旧姓にたどり着くことはありません。

しかし、キャッシングを申し込む際に身分証明書を提出しますよね。それは、免許証だったり、保険証だったり、住民票だったりするでしょう。

基本的に名前と生年月日をベースにしていますが、それだけではなく、それら身分証明書の情報も合わせて本人の特定を行っているのです。

本人特定に特に利用されている情報について解説しましょう。

  • 免許証

免許証には免許証番号があり、これは結婚しても、免許を更新しても末尾以外は変わりません。そのため、同一人物の特定に最もよく利用されています。

  • 保険証

保険証にも保険者番号や記号番号が登録されています。結婚以前から同じ職場に勤めている場合は、番号が変わりませんので、特定されることが多いです。

  • 住民票

たとえ結婚し住所が変わったとしても、住民票にはひとつ前の住所が記載されています。そのため、その住所のときにキャッシングをしていれば特定される可能性もあります。

  • 職場の情報

結婚し退職をせず、独身時代の勤務先にそのまま努めている場合、職場情報により特定をされることもあります。同じ企業で下の名前が同じで生年月日も同じというパターンはあまり多くないので、同一人物ではと判断されるケースが多いようです。

  • 電話番号

携帯電話などで登録をしている場合は、電話番号が変わっていないいというところから本人の特定をされるケースが多いです。

このように、以前キャッシングする際に提出した身分証明や職場の情報により、独身時代のアナタと今のアナタが結び付けられ、以前金融事故を起こしてしまったことが貸金業者に知られてしまうケースが非常に多くなっています。

また、まだ提出していない情報なら大丈夫!という話や、パスポートはパスポート番号が変わるし、保険証も配偶者の扶養に入れば番号が変わるから大丈夫!という情報もあります。

しかし、万が一以前の情報と結びつけられた場合などは強制解約などにもなりかねません。

そのような事態になると、一括返済を求められることも多く、その際に配偶者に過去の金融事故までバレてしまう恐れもあります。

そのようなリスクを背負わないためにも、大丈夫だろうと安易に申し込むのは避けましょう。

教えて!未婚時にブラックになるとキャッシング出来る方法はないの?

独身のときにブラックになってしまったけれど、結婚してからどうしてもお金を借りたい!と思う場面も出てきますよね。

それは急な冠婚葬祭だったり、様々なライフイベントだったりで、独身の時よりも頻繁に訪れるかもしれません。

もし、このような状況でキャッシングをしたい!となった場合、どうしたらよいのでしょうか?

信用情報を取り寄せて事故情報がいつ消えるのか確認しよう!

アナタは信用情報機関からご自身の情報を開示してみたことがありますか?

してみたことがない…というかたはぜひ一度開示請求してみましょう。最近ではインターネットで申し込めるタイプのものもあります。

未婚時にブラックになってしまった…といっても、その情報は一生消えないわけではありません。

きちんとその後の処理をしている場合、信用情報機関の金融事故情報は一定の期間が過ぎれば抹消されます。

もちろん、いまだ返済中の場合や、滞納をそのままほったらかしにしている…なんていう場合はその問題が解決しない限り情報が消えることはありません。

まずは、きちんとそれらの問題を解決しましょう。

既に返済なり対応が終わっている場合は、あとどのくらいで情報が消えるかを確認してみてください。

大体の情報が5年から10年程度で消えると言われています。もし、信用情報機関からブラックの情報が消える期間が後少しなら、無理なキャッシングの申し込みはせずに、じっと情報が消えるのを待っていた方が良いでしょう。

情報が消え、堂々と申し込めるようになってから、キャッシングについて検討してみてください。

クレジットカードの家族カードを確認してみましょう

信用情報を開示して確認してみても、まだまだ事故情報が消えるまでに期間が長いという方や、即お金が借りたい!という方もいらっしゃるかもしれません。

そんな時は、クレジットカードのキャッシング機能を活用されてみてください。

アナタ自身がご自分名義のクレジットカードをお持ちでそれにキャッシング機能がついていれば、それを利用するのもよいですが、既に金融事故を起こされている場合、クレジットカードをお持ちでない方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、配偶者の方はクレジットカードをお持ちではないでしょうか?

配偶者の方がクレジットカードをお持ちの場合、家族カードを利用することができるかもしれません。

しかし、家族カードを利用する場合は以下の注意が必要です。

家族カードの注意点…

  • 配偶者のクレジットカードが家族カードを作れるものかどうかを確認
  • 家族カードにキャッシング機能が付帯されているかどうかの確認

家族カードについては、それぞれの信販会社で様式が大きく違ってきます。本人のクレジットカードと同じ限度額・同じキャッシング枠を利用できる場合もありますし、キャッシングのみ不可という場合や、限度額が下がっている場合もあります。

また、あくまでも配偶者のカードですので、そのキャッシングの返済は配偶者が行うことになります。

配偶者に知られてしまう確率は高いので、内緒で借りたいという場合は難しいかもしれません。

気を付けて…アナタ名義でのキャッシングはできない可能性あり!

配偶者にできるだけ迷惑をかけないために、自分名義でキャッシングをしたい!とお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。

そんな中で、たまに聞くのが、銀行のカードローンで専業主婦でも作れるものや、配偶者貸付を利用すれば借りられるかもしれないというものです。

実際にはどうなのでしょうか?

銀行のカードローンでも本人の審査をする場合もあり難しい?

良く専業主婦の場合、銀行のカードローンなら本人の返済能力や情報ではなく、配偶者の年収などのステータスで審査に通るものがあるから、それを利用すれば借り入れできる!という話をいわれます。

しかし、これにも注意点があります。

カードローンの名義はあくまでもアナタ本人にあります。そのため、アナタの信用情報をチェックされる可能性があるのです。

銀行によっては、契約者の情報は確認せず、配偶者の方の情報やそれまでの銀行とのやりとりによってカードローンの審査を決めるというところもあるようですが、すべてがそうというわけではありません。

近年銀行のカードローンの多くは保証会社に消費者金融を置いています。そして、カードローンの審査の条件に「保証会社の保証を得られる方」という項目があるのです。

この保証会社が消費者金融であり、消費者金融が保証するために確認するのが信用情報機関のクレジットヒストリーです。

アナタの信用情報が調べられた場合、旧姓での金融事故がバレてしまう確率が高いので、たとえ配偶者が申し分ない状態でも審査に通らなくない可能性が出てきてしまいます。

配偶者貸付は配偶者の許可があっても難しいかもしれない?

どうしてもキャッシングが必要で配偶者の方に相談をしたときに、「配偶者貸付」という選択肢が出てくるかもしれません。

しかし、配偶者貸付も審査に通るのは難しいと思っていた方が良いでしょう。

配偶者貸付とは…

収入の少ない専業主婦やパートの方などを対象に、配偶者の年収と借り入れしたい本人の年収を合算した額の1/3まで借り入れすることができる制度。

配偶者の許可と様々な書類が必要。

配偶者貸付はそもそも配偶者の許可が必要になります。

しかし、配偶者の方が「キャッシングしても良い」という許可をだしていても、契約者がアナタとなりますので、アナタの信用情報を照会することになり、金融事故を起こしているということが分かれば、審査に通ることはないでしょう。

配偶者の方もキャッシングをする必要があると判断されているのでしたら、配偶者貸付の制度は利用せずに、配偶者の方にキャッシングをしてもらう方が賢明といえます。

新しくキャッシングをする前に配偶者への相談も忘れずに!

独身のときにブラックになっているということは、滞納や任意整理など何らかの金融事故を起こしているということですよね。

そのような方が、また新たに借り入れをしたいと考えるときに、安易な借り入れをせずに、一歩立ち止まって考えることが大切です。

独身時代のことはバレないだろうという安易な考えは捨てましょう!

キャッシングをしたい!と考えるときに、できるだけ、配偶者や家族には内緒で…と考えるものではないでしょうか。

独身の時には失敗してしまったけれど、今回は絶対に大丈夫!とお思いの方も多いかもしれません。

また、先ほど少し触れましたが、独身時代の自分と結婚してからの自分で、身分証明を変えれば独身の時の情報にはたどり着かないのではないかと考えて申し込みをしたいと検討することもあるかもしれません。

例えば結婚して苗字が変わり、住所や本籍、電話番号も変更、会社も別の会社へ転職し、独身の時は免許証を利用していたので、今回は保険証に変更…これでもう独身時代の自分とは結びつかないだろう!と考えてはいませんか?

これなら、クレジットヒストリーがないからきっと借り入れできるはず!とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、実はクレジットヒストリーがないというのも審査には通りにくいと言われています。

クレジットヒストリーがないと通らない理由…

近年ではスマートフォンなどの購入もローンを組む場合が多いので、多くの方が何らかのクレジットヒストリーを持っているのが当たり前になっています。

そのため、クレジットヒストリーがなにもないという状態は変に目立ってしまうのです。

20代の場合は、「初めての利用なのかな?」と審査の方も判断しますが、30代40代など年齢が上がるにつれ、クレジットヒストリーがないと「この人は以前金融事故でも起こしたのかな?」と不信感を与えてしまうことがあります。

この場合、過去の履歴を調べようと更に詳しい審査を行う場合もありますし、単純に否決になる場合や、希望の金額にならない場合もあるのです。

また、過去の金融事故がばれてしまったときの対処が厳しいものにある可能性が高いので、「大丈夫だろう」と軽い気持ちで申し込むのはやめましょう。

どうしてもキャッシングの必要がある場合は家族へ相談を!

独身の時は、何をしてもご自分一人の対処で済みましたよね。しかし、結婚し配偶者を得るとそういうわけにもいきません。

キャッシングは大変便利なサービスですが、独身のときに一度付き合い方に失敗しているのであれば、少し距離を取ってみるのも重要ではないでしょうか?

お金の問題は、アナタ個人の問題だけではなく、家族の問題となるのです。

家族に内緒でキャッシングをして、バレずに返済が出来ている場合は良いですが、返済が滞ってしまったり、郵便物などで配偶者の方にばれてしまったりしたら、大きな問題となります。

最悪の場合、離婚など家族がバラバラになってしまう事態にもなりかねないのです。

そのような事態を避けるためにも、安易なキャッシングの申し込みは絶対に避けましょう。

お金がない!キャッシングが必要!そんな状況に陥ったらご自分一人で悩まずに、まずは配偶者の方に相談してみましょう。

相談することによって、キャッシング以外の道も見えてくるかもしれませんし、配偶者の方がキャッシングをしてくれて解決をする場合もあります。

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