「ブラックでも通るカードローン」「ブラック専用の消費者金融会社」などの宣伝文句が、インターネット上などでよく目につきませんか?
ブラックというのは、お金に関する何らかの事故を起こしてしまったいわゆる「危険人物」です。危険なブラックでも審査に通るなら、世の中には、お金を返せなくて困っている人であふれてしまうはずですよね。
ここでは、ブラックでも通るといわれるカードローンの申し込み方法の特徴と、その実態をご紹介します。
「ブラックでも通る」とされる消費者金融会社一覧
数あるカードローン会社の中には、インターネット上では「ブラックでも通る」と評判になっている定番の会社があります。どんな会社なのかチェックしましょう。
カードローン会社の種類3つ
カードローン会社には、大きく分けて2つの種類があります。銀行と消費者金融会社です。消費者金融会社も、大きく分けて2つに分けることができます。
それぞれの特徴をチェックしましょう。
カードローン会社 | 金利 | 特徴 |
---|---|---|
銀行 | 低め(14%程度) | 審査が厳しめ |
銀行グループの消費者金融会社 | 高め(18%)ただしキャンペーンあり | 審査が銀行と比較すると甘め |
中小の消費者金融会社 | 高め(18%) | 各会社によって審査が異なる |
銀行グループの消費者金融会社は、いわゆる「銀行系」と言われているもので、モビット・アコム・プロミスなどがあります。たとえばプロミスは、三井住友銀行グループのカードローンです。
審査が甘めと言われるけど・・・
銀行グループの消費者金融会社は、審査が銀行に比較すると甘めだと言われています。審査が甘めと聞くと、ブラックでも通るように思えてしまうかもしれません。
しかし、実際は、都市銀行の審査とそこまで変わらないようです。
ただ、金利が高めの分、多少ライバルとなるお客さんは少ないかもしれません。
中小の消費者金融会社はブラックでも通る!?
ブラックでも融資可と評判になっているのは、中小の消費者金融会社が大半です。大手消費者金融会社に比べると、全国的なテレビコマーシャルもやっていない、地域密着型の消費者金融会社です。
中小の消費者金融会社の中でも、インターネットを通じて全国で借りられるところも多いです。以下のような会社が有名です。
カードローン会社名 | 金利 | 最大限度額 |
---|---|---|
フクホー | 7.3~18.0% | 200万円 |
ライフティ | 8.0~18.0% | 500万円 |
アロー | 15.0~19.94% | 200万円 |
キャネット | 15.0~20.00% | 300万円 |
フタバ | 14.959~17.950% | 50万円 |
セントラル | 4.8~18.0% | 100万円 |
これらのカードローン会社は、知る人ぞ知るといった中小の消費者金融会社です。ブラックでもオッケーというウワサがありますが、実際はそんなことはありません。
どうしてそのようなウワサが立っているのか、次に解説します。
ブラックでも通るカードローンはない!間違ったウワサの真実
「審査が甘い」=「ブラックでも通る」というふうなウワサが立っているのがそもそもの間違いなのです。確かに、カードローン会社によって審査基準は違いますが、審査が甘めのカードローン会社があったとしても、ブラックでも通るというわけではありません。
ブラックとはどういうことか
もっと正確に言うと、信用情報機関に傷が付き、それを見た銀行や消費者金融会社が怪しいと思ってお金を貸してくれなくなることがブラック状態と言われているのです。
自分がブラックかどうかは、信用情報機関を開示すればチェックできます。1000円程度のお金がかかりますが、本人であれば開示することができます。
中小の消費者金融会社の審査が甘い理由
中小の消費者金融会社は、確かに、大手銀行のカードローンに比べると審査が甘いです。なぜ審査が甘いのでしょうか。
そんな人に対しても融資を行いがちなことから、ブラックでも借り入れオッケーというふうにウワサが広まっているのです。
中小の消費者金融会社はブラックでも通るわけではない
審査が、大手に比べると甘いということが、中小の消費者金融会社はブラックでも通るというふうにすり替えられてしまったのでしょう。
実際は、本当にブラックな人は審査には通りません。どんなカードローン会社でも、返済してくれない人にお金を貸すわけはありませんよね。
中小の消費者金融会社の口コミで、ブラックでも通ると聞いていたのに審査に落ちてしまった、というようなものがありますが、当然のことです。ウワサだけが先行している結果です。
ただ、中小の消費者金融会社はやはり大手とは違うので、審査に落ちて当然と思っていても審査に通ることもあるようです。以下で詳しくみてみましょう。
ブラックならではの危険かもしれない申し込み方法
カードローンの申し込み方法はだいたいどの会社も同じです。しかし、ブラックでも通ると評判になっている消費者金融会社は、申し込み方法が少し違う場合があります。
一般的なカードローン申し込み方法
大手カードローン会社はすべてインターネットで申し込むのが主流になっています。しかし、インターネットのみならず、以下のような申し込み方法でも受け付けています。
- インターネット
- 自動契約機
- 電話
- 郵送
- 来店
中でも、街中に設置されている自動契約機は大手カードローン会社ならではの申し込み方法ですね。インターネットで申し込みして、自動契約機でカードを受け取るのも郵送が避けられるので便利です。
中小の消費者金融会社の特別な申し込み方法
中小の消費者金融会社も、大手と同様にインターネット上で申し込みできるところも多いです。
しかし、ブラックが不安な場合、インターネット上ではなくて面談で申し込みする場合もあるようです。
その場合、直接来店して、どんな事情でお金を借りたいのかを直接話して相談することができます。場合によってはその場でお説教まがいのことを言われながら、融資してもらう場合も。
ブラックが不安な場合の申し込みの流れは以下。
- 電話で申し込み
- 必要書類を送る
- 来店で面談
審査に通った場合、少額ながら融資してもらえますが、こういう申し込みパターンの場合、審査には時間がかかることが多いです。大手に比べるとメリットはあまりありません。
提出するものがたくさん!
中小の消費者金融会社で、審査に自信がない場合は、申し込みのための提出書類がたくさん必要な場合があります。大手カードローン会社と比較してみましょう。
カードローン会社 | 必要書類 |
---|---|
銀行 |
|
消費者金融会社 |
|
中小の消費者金融会社 |
|
上記は一例のため、会社によって異なります。
中小の消費者金融会社の中には、返済できる人物か見極めるために、公共料金の領収書まで提出する場合があるそうです。
ブラックの不安を吹き飛ばす!安全な会社に申し込もう
お金を借りるということは、大きな責任も伴いますし、あなたの大切なお金を費やす重要なことです。金利も決して安くはありません。
もしブラックの心配があるなら、なおさら、安全・安心な会社に申し込みして、二度と不安な思いをしないようにしたいですよね。
審査が甘いところは実は危険!
審査というと、なんとなくイヤな感じがしてしまい、「審査が厳しい」と言われるところは避けてしまいがちですよね。しかし、審査が甘すぎる会社は危険です。
一番良い例がヤミ金融です。ヤミ金融は、審査が甘いということを押し出して宣伝しています。ところが、実態は、ご存知の通り、違法な金利を取ったり実際にはお金だけ騙し取って貸さなかったり、というものです。
ある程度審査がしっかりしていないと、誰でもお金を借りられることになってしまいます。一見良いように見えますが、借りたものは返さなければなりません。
無職やブラックでは返済したくてもできないでしょう。お金は借りた人が返します。誰も助けてくれません。
カードローン会社の審査は、自分がしっかり返済できるかどうかを客観的に見てチェックしてくれるもの、ともいえます。
大手でも中小でも上手に利用しよう
大手と中小のカードローン会社を比較してきましたが、どちらもメリット・デメリットはあります。もちろん、会社によって優良かそうでないかの違いはありますが、上手に利用すれば大手でも中小でもあなたの味方になってくれるはずです。
カードローン会社 | メリット | デメリット |
---|---|---|
銀行 |
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消費者金融会社 |
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中小の消費者金融会社 |
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これらのメリット・デメリットをよく考えて、あなたが大事にしていることと照らし合わせてカードローン会社を決めましょう。また、自分の住んでいる地域のカードローン会社の中で比較するのもよいでしょう。
ただ、初心者の場合、大手を選んだ方が無難です。
安心感もありますし、ヤミ金業者に引っかかるおそれがほとんどないからです。
少しでも返済に不安があれば借りない
「急がば回れ」と言いますが、私たちは、焦っているときにはこの言葉すら浮かんでこないようです。利息が思った以上に膨らんでしまって、返済日が迫ってくると、追い詰められて間違えた判断をしてしまいがちです。
借りたお金を、同じ借りたお金で返すのは絶対にやってはならないことです。借金が減っているように見えて、利息がかさむので結局増えていることになるからです。
ブラックかも、と自分で思っているのであれば、新しい借り入れはやめておいた方がよいでしょう。返済できる能力が完全にはない状態で見切り発車で借りると、苦労するのは自分です。
会社から探すのではなく、いくらをいつまでに返せるのかを計画して、それに見合ったカードローン会社を選ぶのがよいでしょう。