カードローン申し込みで気になるのは、審査に通るかどうかですよね。特に銀行のカードローンの場合は審査が厳しいといわれています。過去の金融事故履歴のある人の場合は、まず審査には通らないと考えられます。
ブラックが銀行のカードローンの審査に通る方法はないのでしょうか。金融事故の履歴が消えるのは何年くらいかかるのか、履歴が消えたら審査に通るのか、こちらではブラックが銀行のカードローンへ申し込みするタイミングなどをお話ししています。
いったんブラックになったら履歴が消えても審査には通りにくいものです。通りやすくするためにはどうすればよいのか、ブラック履歴のある人は参考にして下さいね。
ブラックはカードローンに申し込みできないのはこんな理由
ブラックというのは過去に何らかの金融事故をおこしたことのある人のことです。個人信用情報にその内容は登録され履歴が残ります。いったんこの情報が登録されてしまうと、銀行のみでなく、消費者金融など貸金業者への借入申し込みをおこなっても審査には通らないでしょう。
金融事故というのはそれだけ金融業者には重要な問題点なのです。何年も前のことなのに、と思われますか?それではもしも以前お金を貸した知人がいて、それを返さないままに何年かたってまた借金を申し込んできたとしたら、あなたはまた貸す事ができますか。
金融事故にはいろいろな種類がありますが、どの場合にしても、それはいちじるしく信用を失墜することに間違いはないのです。
金融事故の内容とそれぞれの信用状況
- 自己破産
- 任意整理
- 長期延滞
自己破産については当然、返済しなくてはいけない債務を法律に基づいて放棄したものです。金融業者にとっては最も注意が必要と考えられる金融事故になります。任意整理は多重債務者がその債務を整理し、返済するというものです。完済に向けての整理ということです。
多重債務そのものも、自己管理の無さからずるずると借入を続けた結果です。そういった資質を金融業者は見逃すことはありません。長期延滞も同様の理由から信用のおけない人と思われてもしかたがありませんね。
金融事故の履歴はどのくらいで消えるのか
金融事故がカードローンなどの借入にいかにかかわってくるか、おわかり頂けたでしょうか。
昔のことだから、少しの金額だから、と考えるのは大きな間違いなのです。
金融事故履歴はかなり長い期間消えることがないのです。金融事故履歴が消えるまでどのくらいの年月がかかるのでしょうか。
全国銀行個人情報センター | CIC | JICC | |
---|---|---|---|
自己破産 | 決定日から10年 | 取引終了から5年 | 発生日から5年 |
任意整理 | 契約終了から5年 | 取引終了から5年 | 発生日から5年 |
長期延滞 | 契約終了から5年 | 延滞解消日から5年 | 延滞解消日から1年 |
上記のような年数が履歴消滅までにかかるのです。あくまでもこれは目安であって、実際にはもう少し長く履歴が残る場合もあるので、心配な時は自分の信用情報の開示請求をおこない確認して下さい。
また、履歴が消えたとしても、長い年月まったくカードなどの取引情報の記載がないということで、金融業者は金融事故の履歴があったのではと判断する場合もあります。
年月が経っているのに審査に落ちたという場合はこういうことも考えられます。
銀行のカードローンが特に審査に厳しい訳
銀行のカードローンの金利設定は消費者金融などに比べ、かなり低くなっています。ご存知のようにカードローン会社の利益はこの利息により計上されます。銀行のカードローンはより低金利での貸付を行っている為にもしも返済不能となったら多大な損失です。
その為に銀行としては特にリスクを極力避ける必要があるのです。それは顧客の品質にこだわるということにつながります。
必ず返済してくれるであろう顧客のみへの融資を行うように厳しく審査をおこなうのです。
属性ももちろんですが、その人の資質のもととなる、信用情報には特に気を配り審査を行うものと思われます。
少しでも不信なことがあれば審査否決となるので、銀行のカードローンは審査が厳しいといわれるのでしょうね。
貸金業法改正後は消費者金融会社も顧客品質にこだわりはじめた
顧客獲得を第一目的としていた消費者金融会社が、銀行との提携などでイメージアップをはかると共に、顧客品質にこだわるようになった背景には貸金業法の改正がありました。
利息制限法改正での金利引下げ、総量規制施行による融資額の激減などで、顧客からのリスクは極力なくさなければいけない事態に追い込まれたのが原因です。顧客獲得数よりも確実に返済してくれる顧客の獲得を第一に考えるようになったのです。
そこで、大手消費者金融では銀行と同様にブラックとよばれる金融事故履歴がある顧客は、ほぼ間違いなく審査否決となるのです。履歴が消えない以上、カードローンへの申し込みは避けた方が賢明でしょう。
現状は返済能力があり事故履歴分はすでに返済済みの場合
ただ、長期延滞の履歴があるが、すべて返済済みという場合もありますよね。何かの諸事情があり、手違いでの長期延滞になってしまった、などという場合も現実にあります。そういった場合のみ、状況を確認して融資をしてくれる業者がまったくない訳ではありません。
小規模な消費者金融ではしっかりと現状を審査の上、融資をしている会社もあるので、相談してみるのも良いでしょう。あくまでもそれはまれな場合だということには変わりありませんよ。
ブラック履歴が消えたら信用実績を積む努力が必要!
ブラック履歴があると、カードローンの審査はまず通らないと考えて間違いありません。それでは履歴が消えれば、問題なく、審査に通るのかどうかということになります。履歴が消え、現在の勤務先や年収など属性に問題がなければ審査に通る確率は高くなります。
履歴が消えたからといって、今の勤務先へは3ヵ月前に就職したばかり、などというのではもちろん審査は通過できません。その他、通販などでの購入金額の支払遅延、公共料金の自動引落不備、携帯電話の利用料金の延滞、などがあると審査にはかなり不利な状況となります。
ブラック履歴があった場合、その履歴が消える前から日頃の信用実績を積む必要があるのです。
信用実績はほんの少し心掛けるだけで、しっかりと積みあげることができるのです。
信用実績はこうして積もう
属性では勤務先や勤務形態、収入ももちろん重要ですが、勤続年数も長ければ長いほど良いのです。勤務し始めたばかり、とか1年に満たない場合は信用度も低くなります。せめて勤続年数も3年以上あると信用度は高くなるでしょう。
審査する側は人間性もあわせて確認します。長くひとつの会社に勤務できるということは人間性もそれだけ評価されるということになるのです。
銀行のカードローンに申込むのなら、その銀行をメインバンクとして、給与の振込や、公共料金の引落しなどで利用することでより信頼関係を深めることも可能です。銀行によっては取引状況が金利に優遇される場合もありますよ。
金融事故履歴が消えてからが新しい信用情報の第一歩
金融事故履歴が消えてからの履歴は新しい信用情報の一歩です。マイナス履歴で汚すことの無いように、遅延、延滞などには充分に注意をして下さい。信頼関係が築けていれば、銀行のカードローンの審査だって恐れる必要はありませんよね。