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年収だけで限度額は決まらない!?カードローン審査ホントのところ

カードローン自体はとても便利なサービスなのに、審査というひと手間があるばかりに面倒で利用しにくいと感じてしまうことはありませんか?

しかも、もし審査に通らなかったとしても借入限度額が希望の金額に満たなかったとしても、その理由が明確に伝えられるわけでもありません。

他で申し込めば通るのか、あるいは何か対策をするべきなのか、考えようにも何も判断材料になるものがないのです。

そのせいで、利用者の間で《年収で限度額が決まる》《収入が低いから審査に落ちる》などもっともらしい話が真偽不明のまま回ってしまっています。

ここではそんな疑問だらけのカードローン審査について、皆さんが知りたい本当のところをお伝えしていこうと思います。

審査結果を決めるのは、年収プラス○○だった!?

年収で審査結果や借入限度額が決まってしまうと思っている方は少なからずいると思います。

カードローン審査において年収というのは非常に大事な要素の1つであることは確かですが、それがすべてということは決してありません。

審査結果自体に関してはもちろんのこと、借入限度額を決めるにも年収に加えてかなり幅広い複数の条件が考慮されることになるのです。

仕事に家庭…すべて審査の評価対象です

  • 雇用形態・勤続年数・転職回数など仕事に関する状況
  • 配偶者や家族の有無・住宅ローンの有無など家庭の状況
  • 年齢・他社借り入れの有無など本人の状況

上で挙げた条件はすべて、カードローン審査の評価対象になりうる項目です。これ以外にも、基本的には申し込み書類に記入したことすべてが多かれ少なかれ審査の結果に影響する可能性があると思っておいたほうがよいでしょう。

いくつもの項目がそれぞれ点数化して評価され、その総合で審査結果や限度額が決まるのです。

したがって、年収が低いから、アルバイトだから…などというような単一の理由で審査に通らないということは実はあまりありません。

不利な条件がいくつか組み合わさって、総合評価として必要な点数に満たないがために審査に通らないという結果になるケースがほとんどなのです。

ただし、無職・無収入というような明らかに条件的にみて返済が見込めない状況では、その理由だけでマイナス評価となり審査に落ちることになってしまいます。

やっぱり年収が一番大事!?総量規制の仕組み

そうはいっても数ある評価項目の中で年収の重要度は群を抜いていることは認めざるを得ません。

特に、借入限度額を決める際には年収が最も大きな影響を与えると言っても過言ではないでしょう。総量規制というものがあるからです。

総量規制とは貸金業法という法律の中にある取決めの1つで、個人の借り入れ総額をその人の年収の3分の1の金額までと制限する仕組みのことです。

総量規制がある以上、どんなに他の条件がよかったとしても年収の3分の1を超える金額の借り入れをカードローンですることはできません。当然ながら借入限度額もその範疇に収まることになります。

そういう意味では、《借入限度額は年収で決まる》というのも全く的外れな話というわけではないのです。

もちろん他の条件も借入限度額の設定に影響することは間違いないので、安易に年収の3分の1までは借りられると思ってしまうと予想外の結果にがっかりすることになります。

特に借り入れ実績がなく信用度の低い新規の利用者に対しては、よほどの理由がない限り借入限度額は低めに設定されることがほとんどなので、注意してください。

また、他社ですでに借入枠があれば、それも含めて年収の3分の1を超えない借入限度額になります。

意外!?銀行カードローンに総量規制がかからないワケ

実はカードローンの中でも総量規制がかからないタイプのものがあります。銀行が直接取り扱っている、いわゆる銀行カードローンです。

上で説明した通り、総量規制は貸金業法という法律の枠の中にある仕組みなのですが、銀行は貸金業者ではなく総合的な金融機関であるため貸金業法の規制下には入りません。

したがって、銀行カードローンは総量規制とは完全に無関係であり、年収の3分の1以上の借り入れをしたとしてもまったく問題ないことになります。

とはいえ銀行カードローンでも審査があることに変わりはないので、誰もが簡単に年収の3分の1以上の借り入れをいきなりできると単純に考えるのは危険です。基本的には、総量規制の制限を受ける業者に比べて借入限度額で何十万円も差がつくということはあまりありません。

ただし、専業主婦のような総量規制があるカードローンでは絶対に審査に通らない方でも借り入れできる可能性が出てくるという意味では、銀行カードローンの方が年収に関わらず借りやすいと言ってもよいでしょう。

もっと借りたい…限度額増額にも審査が必要って知ってる?

カードローンの借入限度額は利用していくうちに増額することもシステム上は可能です。

総量規制の対象になる業者では年収の3分の1まで、銀行カードローンならそれ以上の金額に借入限度額を引き上げることも不可能ではないのです。

ただし、借入限度額の増額は誰でもいつでも受け付けてもらえるというものではありません。

実は借入限度額の増額に際しても、最初の申し込みの時と同様に審査を受ける必要があります。

基本は同じ!?限度額増額審査の基本の流れ

借入限度額増額審査も、基本的には初回の審査と大きく変わるところはありません。

上で挙げたような様々な条件を再度評価し、増額しても問題ないかを審査することになります。

業者によっては、職場や自宅への電話による在籍確認まで再び行うところもあります。

この時、在籍確認が取れないと審査に通らないどころか、連絡先の虚偽申告を疑われて契約自体に影響が出ることもあり得なくはないので、もし転職や引っ越しなどで職場・自宅の連絡先が変わるようなことがあれば必ずその都度変更するようにしましょう。

なお、増額の申し込み方法に関しては、ネットの個人ページからか、電話で行うところが大半です。

限度額増額審査が通りやすくなる3つのコツ

借入限度額増額審査が最初の審査と異なる点は、その業者での利用実績が加わっているという点です。増額審査にあたっては、この利用実績の内容が非常に重要になります。

借入限度額増額審査をスムーズに通すためには、その業者でカードローンを利用するうえで3つのコツをおさえておく必要があります。

  • 契約からある程度の期間(目安は1年以上)が経っていて、複数回の利用がある
  • 無断延滞などのトラブルなく利用している
  • 一括返済や繰り上げ返済をしたことがある

新規の契約時よりも借入限度額を増額するためには、やはり新たに加わった利用実績がプラスの要素にならなければなりません。

契約してすぐだったり利用頻度が低すぎると、業者としては限度額を増額する理由がないのです。また、万が一利用中に返済の延滞などのトラブルがあると大きなマイナスポイントがついてしまいます。

反対に一括返済や繰り上げ返済をするなどして予定よりはやいペースで返済ができていると、金銭的に余裕があるという印象を与えることができ、借入限度額増額審査ではプラスに働きます。

年収よりも重要!?審査における信用情報の役割

審査においては様々な条件が考慮されるものの、年収が特に大事な要素であるというのは誤りではありません。

しかし実は、その年収以上に審査に大きな影響を与える重要な情報があります。それが信用情報です。

信用情報とは、簡潔に言えば個人の借入歴とでも言うようなデータのことで、信用情報調査機関と呼ばれる専門の機関で管理されています。

カードローンの審査にあたっては必ずこの信用情報は照会され、その内容いかんでは審査結果が即決してしまうこともあるほど重要性が高いのです。

ブラックが絶対に審査に通らないのはナゼ?

まずこれがあると絶対にカードローン審査には通らないと断言できてしまうのが、ブラックの場合です。

ブラックという言葉は聞いたことがあっても、具体的にどういう状態かはわからないという人も多いのではないでしょうか?

俗にいうブラックとは、過去に借り入れに関してトラブルを起こしていて、信用情報上にその記録が事故として残っている状態を指します。

  • 約3か月以上の長期延滞
  • 任意整理・自己破産などの債務整理
  • カードの強制解約

事故情報が残ってしまう主なトラブルはこの3つです。

ブラックになってしまうとたとえ年収などの他の条件がどんなによくても一発で審査落ちが決まってしまいます。

カードローンの審査では《確実に完済される可能性が高いこと》が何よりも重視されるので、実際に過去に順当に返済できなかった悪い実績があると強く忌避されます。

ただし、一度ブラックになってしまっても一生ブラックのままというわけではありません。事故内容にもよりますが、だいたい5年前後、自己破産のような重いものでも長くても10年で事故情報は消去されます。

自分の信用情報であれば照会可能なので、定期的にチェックしながらブラックでなくなるのを待ちましょう。

借り入れ件数が増えると審査で不利な2つの理由

信用情報がカードローン審査に影響するのは、事故情報がある場合だけではありません。

上でも少し触れましたが、信用情報からわかる他での借り入れの有無やその件数・金額というのも大事な評価の対象になります。

具体的には同じ金額の借り入れでも1つの業者でまとめて借りているより、2件以上の業者で少額ずつ借り入れをしている方が印象としては悪くなります。1件で高額の借り入れができない=信用が低い・金銭的にも危ういのでは?と判断されてしまうのです。

借り入れ件数が4件を超えてくると他の条件に関わらず審査の通過率がガクッと落ちるので注意が必要です。申し込む前に繰り上げ・一括返済やおまとめなどで借り入れ件数を減らすことを検討した方がよいでしょう。

『ブラックOK!』は破産の入り口?闇金融の手口とは

基本的に、カードローンの審査に通らない人には必ずここまで紹介してきた理由のいずれかに当てはまります。

場合によっては業者を変えて申し込めば審査に通ることもありますが、ブラックのようにどうにも借り入れの見込みがないケースも残念ながらあります。

ところがネットなどで探してみると『ブラックでもOK!』『審査なしで借りれる!』などと言うような、ここまでの話とは全くつじつまの合わない宣伝を出している業者が複数見つかります。

実はこうした業者はほぼ100%に近い確率で違法営業の闇金融です。

闇金融はブラックなどのいわゆる借りにくい人が惹かれてしまうような、いかにも低金利で簡単に借りられるような内容の広告を出して誘い込みます。しかし実際に借りてしまったら最後、その実態は全く広告とは異なるものなのです。

  • 法定金利以上の利息や手数料という名目で高額請求される
  • 返済が遅れると脅迫的な取り立てを受ける
  • 家族や職場にも影響がある

闇金融で一度でもお金を借りてしまうと、このような状況に陥ってしまうことになります。

確実に見破る!闇金融の正しい見分け方

闇金融には絶対に手を出してはいけないとわかっていても、数あるカードローン業者の中からどうやってそれを見分けたらよいのか…という問題が出てきます。

闇金融を確実に見分けるには、登録番号を確認するのが最も有効な方法です。

登録番号とはカードローンなどの貸金業者が自治体に営業登録をすることで発行される番号で、許可を取って営業していることの証明になるものです。

したがって、登録番号がある業者は安全と判断して間違いありません。ただし、闇金融の中には虚偽の登録番号を広告やサイトに掲載しているところもあるので注意が必要です。

登録番号は金融庁のサイトで確認できるので、少しでも不審に感じたら必ず事前にチェックすることをおすすめします。

審査の疑問まるごと解消!あなたは借りれそうですか?

さて、ここまでカードローン審査に関する大事な情報を詳しくお伝えしてきました。最後に要点をまとめておきましょう。

  • カードローン審査では年収も重要だが、それ以外にも様々な条件を考慮して総合的に評価される
  • 総量規制があるので借入限度額の上限は年収によって決まるが、銀行カードローンはその対象外になる
  • 他の条件が良くても、ブラックや借り入れ件数が多いなど信用情報に問題があると審査に通らない
  • 増額審査を受けて総量規制の上限までは借入限度額の増額が可能だが、その業者での利用実績が重視される
  • 借りにくい人を惹きつける広告を出している業者は闇金融の可能性が高いため、事前に登録番号を確認するべき

あなたの審査に関する疑問は解消できたでしょうか?

カードローン審査に関する噂には事実に近いものもありますが、中にはまったく根拠のない情報も紛れています。カードローンというのは独特のシステムを持っているため、審査に限らず様々なことに関して情報が錯綜しています。

ぜひ正しい知識をもって情報に踊らされることなくカードローンを利用してください。

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