必要な時にサクッと現金でお金を借りることができるカードローンは、いざという時に使えるとても頼もしいサービスです。
ただし、そのサービスを利用するためには事前の借入審査を受けなければならないということがネックになることもありますよね。
審査に通らなければ1円たりとも借り入れはできないわけですから、便利な反面なかなかシビアな一面もあると言えます。
カードローンの審査、何社か申し込んでみたけれど落ちてしまった…という方も少なからずいるのではないでしょうか?
ここではそんなカードローンの借入審査に何回か落ちてしまった経験のある方はもちろん、カードローンを利用してみたいけれど審査が怖いという方にも絶対に知っておいてほしい情報をお伝えします。
ずばり、審査に通らない理由と借りられるカードローンの正しい選び方、この2点について詳しく解説していきたいと思います。
知らなきゃ損する!?借入審査が必要な理由とは?
まずカードローンを利用しようという方にとっては何よりも重要な情報ともいえる、借入審査の基準について解説していきます。
そもそもの前提として、なぜカードローンを利用するための関門として審査が設けられているのかということはご存知でしょうか?
カードローンで借りたお金は、当たり前のことですが返済をしなければなりません。
カードローンの返済は原則として毎月定額の分割返済システムを取っています。したがって順当にいけば返済期間は少なくとも数か月、時には数年に及ぶこともあります。
自分がなぜ借入審査に通らないのか、どうすれば審査を通ってお金が借りられるのかを考えるうえで、この審査が持つ意味というのは知っておくべき情報と言ってよいでしょう。
返済能力の判断ポイントは?借入審査2つの基準
では審査において返済能力を判断するポイントとなる要素とは、いったいなんなのでしょうか?
業者に関わらず、一般的にカードローンの借入審査では以下の2つの項目が判断基準となるとされています。
- 経済的な現在の生活状況の安定性
- 過去の借入歴
主にこの2つの要素を総合的にみて借入審査の可否は決定されます。
とはいえ、この2つのキーワードを見ただけではピンと来ない方も多いのではないでしょうか?それぞれの項目について、もう少し詳しく見ていきましょう。
高収入でも審査に通らないカラクリとは?
まず1つ目の経済的な現在の生活状況の安定性に関してご説明します。
『経済的な生活状況』というと、ピンポイントで収入の高い低いを想像してしまいがちです。
確かに収入も非常に重要な条件ではありますが、それだけでは『安定性』というキーワードを満たすことにはなりません。
- 職業・雇用形態(正社員・アルバイトなど)といった仕事に関する条件
- 年齢や家族構成、未婚・独身、持家の有無など個人の生活属性
- 他のカードローンや住宅・車のローンなど借入状況
カードローンの審査では、以上のような生活状況に関する様々な条件がそれぞれ点数化され、相対的に審査されるようなシステムになっています。収入はその中の一要素に過ぎないのです。
収入が高くても他の条件が悪ければ審査に通りにくいことはありますし、逆に低収入だから、アルバイトだからと言ってそれだけで審査に落ちる理由にはなりません。
他での借り入れは大きな障害…総量規制の問題
上で挙げたいくつかの条件の中でも、単体で障害になりやすいのが他での借入状況です。
個人の借入に関しては総量規制という法律上の制限があり、年収の3分の1以上の金額を同時に借りることは原則としてできないことになっています。
したがって、他のカードローンなどですでに年収の3分の1に近い金額の借入がある場合、新たにカードローンを申し込んでもほぼ間違いなく審査には通りません。
ただし総量規制にはいくつかの例外・対象外となる借入があります。金額的に年収の3分の1にはおさまらない可能性が高い住宅ローンや車のローンはその筆頭です。
また、銀行が直接取り扱っているカードローンは総量規制を含む貸金業法という法律の対象からそもそも外れているため、金額の制限を受けずに利用することが可能です。
とはいえ他で借入があることが借入審査において多かれ少なかれ障害になることに変わりはありません。
借入状況をすぐに変えることはなかなか難しいと思うので、この場合は特に確実にお金を借りるためにはカードローン選びを慎重にする必要があります。
過去の借り入れが今のアナタの邪魔をする!?
審査基準のもう1つの要素である、過去の借入歴というのも非常にカードローン審査への影響が大きいものです。
場合によっては、現在の生活状況がどんなに良い条件であっても、過去の借入歴が原因で審査を通らないことも十分にあり得る事態です。
それはいったいなぜなのでしょうか?
返済能力をはかるうえで見込みよりも実績の方が重視されると言えば、納得していただけることと思います。
過去の借入歴が一目瞭然!信用情報とは?
では実際にカードローン会社は申込者の過去の借入歴をどのようにしてチェックするのでしょうか?
もちろん、本人が自分で申告する必要があるのは言うまでもありませんが、実はそれ以外にも個人の借入歴に関するデータを手に入れる方法はあるのです。
それが信用情報です。信用情報とは、借入歴やクレジットカードの使用履歴と言ったお金の貸借取引に関する情報を取りまとめたもので、専門の信用情報調査機関で記録・管理されています。
信用情報を見れば、その人の過去の借入歴に関しては本人さえ忘れているようなことまで一目瞭然になってしまうのです。
借入審査の際には、カードローン会社は申込者の信用情報を必ず照会します。
たとえ審査で不利になりそうな言いたくない情報があったとしても、隠したりごまかしとおすことはまずできません。
むしろ、虚偽の申告をすることは悪印象を与え、結果を悪くすることにしかならないので、すべてを正直に申告するようにしましょう。
借入審査に絶対に通らない…ブラックって結局なんだ?
もしも過去に借入関連でなんらかのトラブルがあった場合、それもやはり信用情報上に記録が残ることは避けられません。
信用情報上の借入トラブルの記録は事故情報と呼ばれ、主に以下のようなものが該当します。
- 延滞(原則3か月以上)
- 債務整理・自己破産
- 保証会社による代位弁済
- カードの強制解約
こうした事故情報はその内容によっても異なりますが数年間記録として残ります。この状態が俗に言うブラックです。
ブラックになってしまうと返済能力の評価としては最低以下、圏外となり、カードローンの審査にはほぼ100%通ることはありません。
このケースでは、カードローンを利用すること自体を諦めるしかないと言わざるを得ないでしょう。
意外と知らない!?複数同時申し込みが絶対NGなワケ
信用情報関連で、もう1つ審査の結果にかかわる大事な情報があります。
実は、カードローンを申し込んだ段階、つまりまだ契約前の審査の時点で信用情報には記録が残るのです。
そこで問題になってくるのが複数のカードローンを同時に申し込むというやり方です。
申し込む側としては、いくつかのうち1つくらいは審査に通るだろうという安全策のつもりでやってしまいがちですが、借入審査ではこの行為はマイナスの影響を与える可能性があります。
カードローン会社が信用情報をチェックして複数同時申し込みの事実を知った場合、他の業者との兼ね合いで借り入れ総額が総量規制を超えてしまうリスクを避けるために審査を落とす傾向があります。
審査落ちのリスクを下げるためには、手当たり次第に複数のカードローンを申し込むよりも、確実に通ると見込める1社に絞るべきなのです。
アナタが借りれるカードローンを探しましょう
ここまでで、自分がカードローン審査に落ちてしまった理由は思い当たったでしょうか?
それを踏まえて、カードローンを選ぶうえで大切なのは自分にとって借りやすい1社を見つけることです。
借入審査の厳しさは業者によって少なからず違います。同じ条件でも、通るところと通らないところというのは確実にあるのです。
一般的に、消費者金融は審査が甘い、銀行はなかなか通らない…などと言われていますが、一概にすべての業者が当てはまるとは言えません。
厳しいはずの銀行カードローンで、消費者金融の審査に落ちた専業主婦が借りられたりすることもあるのです。
比較サイトに口コミ…大事なのは情報収集
それでは自分が借りられるカードローンをどうやって見つけたらよいのでしょうか?
スムーズに借入審査を通過するためには、何よりも事前の情報収集が大事になってきます。
最近ではネット上で複数のカードローン会社を条件ごとに比較する比較サイトというものが数多く解説されています。
中には、実際に利用した人の口コミを掲載しているものも少なくありません。
こうした情報を利用しない手はないでしょう。特に、口コミは審査に関するものも多く、どのような人が審査に通ったのか、あるいは落ちたのかということを具体的に知ることができます。
職種や年齢など自分に近い人の口コミに絞り込んでチェックすれば、おのずと自分の条件で審査に通りそうなカードローン会社を絞り込むことができるはずです。
確実に一発でカードローンの借入審査を通過するためには、比較サイトや口コミを活用した事前の情報収集が何よりも有効です。
急ぎでお金を借りたい事情があるかもしれませんが、そういう時こそひと手間かけて下調べをしっかりすることで、むしろ効率的に契約まで進める結果になるのです。
ぜひ様々な情報を上手に活用して、自分にぴったりの借りれるカードローンを見極めてください。