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どうして?銀行系カードローンの審査が通らない理由を検証してみる

銀行系のカードローンの審査は、消費者金融よりも厳しいとよく言われます。この言葉自体はっきりとした根拠はありませんし、「銀行系カードローンの方の審査に通った。」と言う人もます。はっきりとどちらが甘いとか、どちらが厳しいとは言い切れないのです。

しかし、銀行系ならでの特徴は確かにあり、その特徴によっては、銀行系のカードローンの審査が厳しいと感じてしまう人もいるかもしれません。

どのような特徴があり、審査に影響があるのか。銀行系のカードローンの審査が通らない理由をいくつか考えてみたいと思います。

銀行系だろうが消費者金融系だろうがカードローンに違いはない!

よく銀行系のカードローンと消費者金融のカードローンには、審査において大きく違う旨が記載された情報が多々あります。

もちろん、一つ一つの金融機関の審査基準はそれぞれあり、違いはあるでしょう。また、全体的に比較した時に、銀行系の方が厳しく消費者金融の方が審査が甘いように感じる要素が見られる部分もないわけではありません。

しかし、厳密に言えば、審査は銀行の方が厳しく消費者金融の方が甘いと言い切れるわけではありません。

申し込む人も1人1人生活条件や状況は違い、その状況に相性のいいカードローン商品の方の審査に通るものです。審査の合否は、個人差にもよるのです。そういう意味では、銀行も消費者金融も違いはないと言えます。

専業主婦は銀行カードローン!場合によっては銀行系の方がおすすめ?

特に条件だけで見ると、消費者金融よりも銀行の方が借り入れできる人もいます。

専業主婦がそれにあたります。

細かくはあとで説明しますが、総量規制の関係もあり、収入のない専業主婦は消費者金融ではお金を借りることができません。審査も受けられないのです。(配偶者の同意が得られれば可能ということもあるのですが、まず配偶者の同意を得ること自体が難しいとも言えます。)

しかし、銀行系のカードローンは、配偶者の収入は不可欠ですが(なければ、申し込みはできても審査には通らないでしょう。)、配偶者の同意書の提出は不要です。限度額は低く設定されていることはあるのですが、専業主婦も借り入れは可能なのです。

こうやって見ると、「銀行の方が借りやすい」という人もいるのです。

銀行ならではの特徴も確かにある!消費者金融との違いは?

とはいえ、銀行ならではの特徴は確かにあり、その特徴があるからこそ銀行の方が、審査が厳しいと感じる人がいるのも確かです。

銀行ならではの特徴とは何でしょう。

  • 限度額が高い
  • 金利が低い
  • 収入証明書の提出条件の額が高い
  • 専業主婦でも借りられる

他にも細かいことはあるかもしれませんが、おおまかに言えば、このような点があげられます。

銀行は消費者金融よりも金融商品が多い場合が多々ある

金利の低さには定評がある銀行系のカードローンですが、住宅ローンを組んでいるとさらに金利が安くなるコースもあります。住宅ローンを組んでいる人は、そこでの借り入れも一つの手です。

そもそも銀行の金利が安いのは、審査が厳しいからとよく言われています。もちろん、それもあるかもしれません。大抵の銀行は、住宅ローンや自動車ローンなど、多くのローンコースを持っています。

他にも、限度額が高く設定されている銀行が多々あります。イコール、高額借り入れそのもので利息は多く入るでしょうし、いろいろなローンがあれば金利はさほど高くなくても、多くの利息が入ります。

特徴の違いは法律の違いから?消費者金融には総量規制がある!

銀行ならではの特徴ですが、いくつかある理由のうちの一つとして、関係している法律が違うと言う大きな特徴があります。

金融機関 法 律
銀 行 銀行法
消費者金融 貸金業法
貸金業法は、それまでの貸金業界で言われる様々な問題点を解決しようと改正されました。金利のこともですし、闇金対策に繋がる内容もあります。そんな貸金業法の中でもカードローンの話の中で一番よく出てくるのは、総量規制の問題になるでしょう。
総量規制とは
2010年に完全改正された消費者金融に対する法律、貸金業法の中で謳われている内容の一つ。特徴的なのが、個人の借入額の総額が年収の三分の一までとされるということです。(一部例外や除外になる借り入れもあります。)

専業主婦が消費者金融からお金を借りられないのは、この総量規制という点もあるからです。専業主婦の場合、収入が0円になるので三分の一も当然0円になります。=借りられない。

また、それ以外にも、自社の貸付残高が50万円を超える場合や他社も含めて100万円を超える場合は、収入がわかるように書類の提出が必要になります。

しかし、銀行の場合、そもそも関係している法律が違うので、年収の三分の一以上でも貸付けはOKですし、50万円または100万円を超えても収入証明書類の提出は必要ないのです。

金利も上限が20%となっているのですが、厳密に言えば限度額によって上限金利は違います。

限度額 上限金利
10万円 20%
100万円 18%
100万円以上 15%

そのため、実際の消費者金融の金利は大抵が18%前後になっています。

これら貸金業法による消費者金融での決まりごとが、先にあげた銀行系カードローンの特徴に繋がっていきます。

銀行系ならではの特徴は審査にどう影響する?

銀行系カードローンの特徴はある程度わかったとして、ではそれがどう審査に影響するのでしょうか。

例えば、貸金業法で明確になっている年収の三分の一という数字がないので一見審査は許そうに見えますが、(だからこそ年収に関係なく、申し込みはしやすいですが)だからこそ審査がしっかりされるとも言えます。

それ以外にも、上記した以外の大きな特徴として、実は保証会社の存在があります。

審査は保証会社も行う!その保証会社は消費者金融のことも…

これは貸金業法とはまた別で、どちらかといえば金融機関の業界や情勢に関係していることなのですが、審査は誰(どこ)が行うか、という点でも審査の結果が変わってきます。

と言うのは、カードローンは通常、無担保で保証人が不要になっています。通常、替わりに保証会社が設定されています。

保証会社が保証をしてくれるということは、借主が返済できなくなった時、保証会社が替わりに銀行へ支払いをします。(だからと言って借金が無くなる訳ではなく、厳密に言えば、返済する先が変わります。)

だからこそとでも言えばいいのでしょうか。審査は保証会社が行います。もちろん銀行の方でも審査は行うのですが、メインは保証会社が行っていると考えてもいいでしょう。

この保証会社が大きなポイントとなります。

実は、今は多くの銀行のカードローンの保証は、消費者金融が請け負っているのです。

銀行としては消費者金融のノウハウがわかりますし、消費者金融としても仕事が増えれば会社利益はあがります。今は、多くの銀行と消費者金融は提携していたり、グループ化していたりします。

カードローン商品名 保証会社
三菱東京UFJ銀行
「バンクイック」
アコム(株)
みずほ銀行
カードローン
(株)オリエントコーポレーション
※「オリコ」の会社
三井住友銀行
カードローン
SMBCコンシューマーファイナンス(株)
※ブランド名「プロミス」
セブン銀行
ローンサービス(カードローン)
アコム(株)

しかし、ここに問題があります。過去に金融事故を起こしていた場合です。

通常、過去のカードローン利用等で金融事故を起こしていた場合、その履歴は個人信用情報機関に記録され、少なくとも5年は記録が残ります。そして、その記録により借金の返済に不安があるとみなされ、審査に落ちる可能性大となってしまいます。

ですが、年月が経ち記録が消されればその金融事故の履歴がなくなるので、新たに申し込みをすることはできます。

しかし、新たに申し込みをした先の保証会社が、過去金融事故を起こした所だった場合、審査に落ちる可能性が出てきます。と言うのは、自社での金融事故履歴は、抹消される時期がわからない、またはずっと抹消されずに残るからです。

要は、保証会社が審査をする際に自社の記録にある金融事故記録がわかってしまうのです。絶対とは言いませんが、このことにより審査に通る可能性が低くなってしまうのです。

審査に落ちる理由としてよくあるのは銀行でも消費者金融でも同じ

そもそも審査に落ちる理由は他にもあります。これは、銀行系だろうと消費者金融だろうと審査通過のラインは違えども、考え方は同じです。

  • 記入(入力)ミスをする
  • 申し込みブラック
  • 他社借入件数(額)が多い
  • 属性という点からみて返済が難しいと判断される
  • 過去に金融事故を起こしている   など

特に消費者金融の場合、先に説明した総量規制の問題があるので、他社借入がある場合、慎重に審査しないと法律違反になってしまう可能性が出てきます。

銀行の場合も総量規制がないとはいえ、返済能力に疑問を持たれる可能性は大です。返済能力に関しては厳しく調べられることになります。

その段階で、過去に返済がきちんとできなかった事実があると、どうしても審査の通過の可能性は薄れてしまいます。

どんな金融機関でもボランティアでお金を貸している訳ではないので、返済に関しては厳しく見られることになるでしょう。

自分が審査に通るか通らないか調べてから申し込みをしよう

結局、銀行系にしろ消費者金融にしろ、審査はありますし、審査通過の可否はその人の属性や過去の履歴で大きく分かれます。

とはいえ、確実な数字はないとしても、やはり目安というものがあれば安心できますし、申し込みの際の参考になります。

特に銀行系のカードローンは、過去の金融取引の履歴は大きな判断材料の一つになると言われています。

その過去の履歴は、意外に自分で覚えているようで覚えていないものです。

ならば、個人信用情報機関に自身の過去の記録を開示請求してみるのもいいかもしれません。

個人信用情報機関は3つあります。

  • 株式会社日本信用情報機構(JICC)
  • 株式会社シー・アイ・シー (CIC)
  • 全国銀行個人信用情報センター

それぞれの金融機関は、この3つのうちのどれかに会員登録しています。わからない時は、その金融機関のホームページを見ると、カードローン申し込みの際に個人情報取り扱いの同意を得るために、個人信用情報機関名が記載されています。

情報開示請求をすれば、自分の過去の記録を教えてもらうことができます。どこの機関も有料(500円~1,000円)で、個人情報機関によって開示請求の回答が出るまで時間が掛る場合もありますが、悶々と悩むよりは早いかもしれません。

いづれにしてもカードローンの審査に通らない場合、その理由は教えてもらうことはできないので、上記のことから推測し対策を立てた方が、新たに申し込みをする際に審査に通る道が開けてくるはずです。

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