キャッシングやカードローン、新規で申し込みをする時には、いつも少し緊張します。中には、その緊張が嫌で、ついつい申し込みを先送りにしてしまう人もいるかもしれません。
とりわけ、職場への在籍確認は嫌がる人がかなり多いと言えます。お金を借りるということを、会社の人に知られたくない人は、職場に電話される在籍確認が困ると思うのも無理はありません。
でも、在籍確認はどうしても必要なもの。金融機関側も、最近では顧客のプライバシーを重視して、できるだけ職場バレしない方法を考えてくれています。どうしても嫌！という人も、対策を考えてみましょう。
どうして必要？在籍確認には重要な意味があった！
在籍確認は、キャッシング、カードローンなど、個人融資の申し込みをした時、必ず行われることです。申込書に記入された勤務先に、あなたが本当に勤務しているかどうかを確認するわけですね。
いちいち確認するなんて、まるで疑われているようだな、と思ってしまうかもしれません。しかし、これはとても重要なことですので、金融機関側としても、避けて通れないことだと理解して下さい。
- 勤務先が正しいかどうか確認できる
- 身分が確実に保証される
勤務先に虚偽がなければ、まず無職ではない、定期的な収入があるとみなされ、返済能力があることが分かります。金融機関側としては、貸したお金は必ず返してもらう必要がありますので、確実に働いている証明が欲しいですよね。
こんな理由も？在籍確認の隠れた効果！
在籍確認には、審査の時に重要なポイントとしてチェックされます。本当にその会社に勤務しているかを確認することが第一なのですが、他にも、限度額を決定する時に影響することがあると言われています。
- 勤務先が大手の会社であった場合
- かつ正社員かどうか
大手の会社であればあるほど、安定した収入が期待できることは想像がつきます。そして、手厚く保護されている正社員であれば、更に安定していると言えますよね。
安定した収入は、ひとえに安定した返済に繋がります。
このような理由から、在籍確認は審査で重要なウエイトを占めていることが分かります。もちろん、大手ではないからと言っても、審査そのものには影響ありませんので、そこは安心して下さいね。
在籍確認なしの会社も？いいえ、必ずあります！
在籍確認を嫌がり、回避のため、色々と調べている人の中には、「この会社なら在籍確認ありません！」という口コミや宣伝を見たことがあるかもしれません。特にネットの世界では、そんな情報も飛び込んできやすいですよね。
- 即日審査、即日融資OKの金融機関でも、後日必ず在籍確認をする
消費者金融などでは、即日融資が可能になっています。
申し込みから融資まで1時間程度で終わってしまうこともあるため、その場では在籍確認を取っていないことが現実ですが、後ほど必ず在籍確認をしているのです。
在籍確認がない金融機関というものは、まず存在しません。もし収入があって申し込みをしたくても、在籍確認ができないという状況にある人は、申し込む前に、先に金融機関に相談してみるのも良いかもしれませんね。
在籍確認はいつ来るの？審査の流れとタイミング
実際、在籍確認はいつ行われるのでしょうか。審査の流れや内容、在籍確認の電話が来るタイミングを調べてみましょう。
まず、あなたが申込書を送付することにより、審査が開始されます。今時はネットですぐに申し込むことができますし、または専用の窓口などを用意している銀行や消費者金融であれば、そこを利用することもできますね。
- 申込書に記入された個人情報のチェック
- 過去に金銭トラブルを起こしていないかのチェック
- 他社からの借り入れがあればその総額をチェック
在籍確認が関係してくるのは、個人情報のチェックという部分です。記入されている勤務先を、金融機関側が把握するわけですね。また、利用時に問題になりやすい過去の金銭トラブルや、他社からの借り入れも、ここでチェックされます。
ただ、この際も、やはり安定した返済が求められます。
本当に働いているかどうかが何よりも重要であることは間違いありません。
やはり在籍確認は必要なのだと分かりますね。
会社に電話！在籍確認が来るのは審査の最終段階！
所定の審査が終われば、いよいよ在籍確認が行われます。この流れの通り、在籍確認は審査の初っ端ではなく、それなりに細かい審査が進んでからになります。むしろ、職場への在籍確認は、審査の最終段階だと言っても過言ではないでしょう。
職場への電話は、あなたが取っても良いですし、会社の他の人が取っても問題ありません。
金融機関側としては、あなたが本当にその会社にいるかどうかだけを確認できればOKなので、誰が出ても問題ないということです。
ただ、中にはお金を借りることを誰にも知られたくないという人もいますよね。在籍確認の電話に出た人に知られて、それを言いふらされたりする心配をしている人も少なくありません。
- 申し込みの時に在籍確認電話の時間を指定する
できるだけ自分で電話を取るようにすれば良いのですが、会社では中々そうもいかない時もあるかと思います。そんな時には、申し込みの時点で、金融機関側に申し出をしておくと良いでしょう。
職場バレは最大回避！金融機関がしてくれること
今の時代、金融機関側は、顧客のプライバシーに最大限配慮することが大前提で経営をしています。プライバシーを大切にすることによって信頼が生まれ、お互いに良い取り引きができるということが浸透しているからでしょう。
- 金融機関からの電話だと分からないようにしてくれる
- 電話をする時間を指定させてくれることがある
電話をしてくる時、金融機関の名前を名乗らず、個人名でかけてくることが多くなっています。また、金融機関の中には、いくつもの系列会社を持っていることもあり、そのような金融機関からは、系列会社の社名を名乗ってくれることもあります。
また、時間を指定することができれば、ほぼ必ずあなた自身が電話を取ることができます。今は申込書に「電話可能時間帯」を記入する金融機関もあります。申込書にその記入欄があったら、必ず活用するようにしましょう。
申し込みの時、在籍確認の時間指定ができるかどうかは、問い合わせをして確認することが一番です。ちょっと手間になりますが、安心して申し込みをするためですから、ぜひひと手間惜しまずに、確認してみて下さいね。
何を聞かれる？在籍確認の内容と対応方法
在籍確認の時、実際にどんなことを聞かれるのでしょうか。長々と会話をする必要があるのかどうか、それともただ頷いていればいいのだろうかなど、一度考えだすと不安になってしまいそうですね。
- 氏名、勤務先などの個人情報の確認
基本的にはこれだけしか確認されません。長々と話すこともなく、長くても1分、早ければ数十秒もかからないで終わってしまうことでしょう。いざ在籍確認の時間だ！と気負って待っていた人も、ついつい拍子抜けしてしまうかもしれません。
これは決して金融機関側がいい加減なのではなく、「在籍確認とは本来そういうもの」だからだと言えます。
- 勤務先にあなたがいることを確認する
この目的さえ果たせれば、在籍確認は完了します。面倒な長々とした会話や、仕事内容を聞かれることは決してありませんので、安心して下さいね。
他の人が電話を取った！その時の金融機関の対応は
事前に時間指定をしていても、何かの間違いで、あなた以外の誰かが電話を取ってしまうかもしれません。これじゃお金を借りることが知られてしまう……！と青ざめるあなた、その心配は不要ですよ。
- そもそも金融機関名を名乗らない
- 個人名、あるいは金融機関と分からない社名でかけてくる
- 本人以外が社内にいるかどうか確認する程度
そして、あなた以外の人には、あなたの個人情報などを確認することはありません。「私、山田と申しますが、○○さん（申込者）はいらっしゃいますか？」という聞き方になるでしょう。
あなたが社内にいれば、電話を回してもらえます。いないとしても、「ただいま不在です」と返事をしてくれるでしょう。これだけの話ですので、あなたが電話に出られず、他の人が出てしまったとしても、お金を借りることが知られる可能性は低いと言えますね。
電話に出られなくても在籍確認完了！その理由とは
あなた以外の人が在籍確認の電話に出てしまい、個人情報などを確認できなかったとしても、実はあまり問題がありません。また、これで在籍確認が完了することも覚えておきましょう。そう、あなたが電話に出なくても、在籍確認は完了することができるのです。
チェック
金融機関が知りたいのは、本当にあなたが在籍しているかどうか
たとえあなたが電話に出なかったとしても、他の人が「不在です」と言ってくれているわけです。本当にこの会社にいないのならば、「そのような者は当社にはおりません」と言うことでしょう。
つまり、「不在です」という言葉そのものが、あなたの在籍を証明することになるのです。
在籍確認は自分で電話に出なくても大丈夫、と言う人であれば、むしろこの方が楽かもしれませんね。どうしても自分で電話に出たいという人は、やはり事前にしっかり金融機関に確認をして、時間が近くなったら、電話に注意して待機するしかありませんね。
電話はどうしても嫌！そんな人は事前に相談！
ここまでは「電話での在籍確認」についてお話して来ました。事前に金融機関側に時間指定をしておけば、自分で電話に出やすいですし、電話で聞かれることも最低限、そして万一他の人が電話に出てしまったとしても、金融機関からの電話だと分かりにくいということが分かりましたね。
でも、中には、「どうしても電話だけは嫌だ！」と言う人もいることでしょう。説明した通り、そんなに嫌がる必要もないのですが、やはり人には色々な事情があるようです。
では、そんな人はお金は借りられないのでしょうか。在籍確認ができなければ、お金を借りることはできません。これはどんな金融機関でもそういう方針を取っていますので、在籍確認をしたくないという人は、かなり難しい状況になると考えられます。
しかし、最近では、電話以外の在籍確認方法も受け付けている金融機関が増えて来ました。
- どうしても職場に電話をかけられたくない
- 職場では個人の電話を取り次いでくれない
- 会社に誰もいない時間帯が多い
職場に電話をかけられたくないという人だけではなく、物理的に電話に出られない人がいるということが、在籍確認方法の変化の原因になっているようです。こんな時、事前に相談すれば、別の方法で在籍確認をすることができます。
電話以外で在籍確認！用意するものとは
基本的に、在籍確認は電話で行われます。その方がスピーディですし、金融機関側も顧客側も、それほど手間をかけなくて済むからです。しかし、やはりどうしても電話は……という人のために、以下のような方法が用意されています。
- 在籍が確認できる証明書の提出
これは少々、面倒といえば面倒かもしれません。身分証明書であれば、自動車の運転免許証や健康保険証、住基カードといったものを利用することができます。しかし、「会社に在籍している」という証明をするための書類は、普段は手元に置いてあるようなものではないですよね。
- 社員証
- 在籍証明書
- 給与明細
もちろん、準備する手間を嫌がらない人であれば、何ら問題はありません。ただ、時間がかかることは確かですので、急いで融資を受けたい人には不向きな方法です。どうしても電話に出られない事情がある人以外は、やはり電話での在籍確認の方が良いかもしれませんね。
意外なデメリット？書類確認の思わぬ盲点
電話での在籍確認に比べると、書類での在籍確認は、ちょとしたデメリットが発生することもあります。
- 限度額が低く抑えられることがある
書類での確認になると、「本当に在籍しているか」が100％断言できないからなのです。あなたが嘘をつくと言っているわけではありませんが、中には書類偽造を考える人もいることでしょう。
ですが、最初は限度額を低く抑え、数ヶ月利用をし、返済態度などから信頼できると思われれば、すぐに限度額が上がることも多いようです。
これも在籍確認のちょっとした手間として、しばらく我慢してみる必要がありそうですね。
在籍確認はお金を借りる時、必ず行われることです。逆を言えば、在籍確認をしっかりするからこそ、お互いに信用できるようになる部分が多いということではないでしょうか。電話が嫌だと思っても、様々な方法があります。申し込みの時にチェックして、気持よく在籍確認したいですね。
