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いつからOK?同じところに再申し込みできるタイミング

キャッシングの審査に落ちたって、借りたい時は借りたいものです。とはいえ、手あたり次第に申し込みをしても、他社の審査に落ちている以上、やはりどこも難しいかもしれません。

そんな時は、しばらく申し込みを控えるようにしなければいけません。ある程度の期間、新規でキャッシングやカードローンを申し込まないようにしてみましょう。

お金が必要だから申し込みたいのに……と思っても、失敗を重ねては意味がありません。なぜ一定期間控える必要があるのか、また、いつから新たに申し込みができるのか、しっかりチェックする必要があります。

どうして落ちた?心当たりがある人は要注意!

新しく申し込みたいと思っても、なぜ審査に落ちたのか、その原因が分からなければまた同じことの繰り返しです。何度も審査に落ちてしまうのはとてもショックですし、あなたの信用にも関わってくるため、最低限の回数の申し込みに抑えるようにしましょう。

審査に落ちる原因で、予想できることを考えてみると、以下のようなことが思い当たります。過去に審査に落ちたことのあるあなたは、該当する項目があるかもしれません。

  • 同時、あるいは短期間に何社も申し込みをしている
  • 現在の他社からの借入額が高額になっている
  • (消費者金融などの貸金業なら)総量規制に届きそう
  • 申込書の記入欄に誤字や脱字があった
  • 過去の借り入れと返済でトラブルがあった

他にも考えられることはありますが、ほとんどの金融機関では、このような原因が共通項目として考えられます。もしも心当たりがある人は、現状ではお金を借りることが難しいと認識しておいた方が良いでしょう。

どうしてダメなの?借りられない理由の詳細

上記の「審査に落ちた理由」を見て、お金の貸し借りに詳しくない人は、少し首をひねってしまう項目もあるかもしれません。なぜ借りられないのか、その理由を把握しておきましょう。あなたの現状と照らし合わせた時、申し込みを控えるかどうかの判断材料になるかもしれません。

内容 理由
複数の同時申し込み お金に困りすぎているのではないか
(返済を踏み倒されるのではないか)
他社からの高額借り入れ 収入を圧迫する返済計画になる可能性
(返済が遅れがちになるかもしれない)
総量規制に届きそう 貸金業法に引っかかるので絶対ダメ
(貸すと貸金業側が罰せられる)
申込書の誤字脱字 個人情報が真実ではない
(虚偽の申し込みとして詐欺にあたる)
過去の返済トラブル また同様のケースになる懸念
(個人の信用が足りていない)

このように、どのケースを考えてみても、貸す側も、もちろん借りる側のあなたも、良い結果にはならない可能性があるから、審査に落ちるというわけです。

特に項目のひとつ、「総量規制」については、厳格に定められた貸金業法という法律が関係するため、絶対に例外なく落ちてしまいます。

【貸金業法とは】

消費者金融などの貸金業が遵守すべき法律。あくまでも貸金業のみに適用されるものであり、他種の法律(銀行法)によって運営されている銀行には無関係。

貸金業法は、上限金利の制限、専業主婦(主夫)の借り入れ制限など、さまさまな細則が定められている。中でも総量規制は、年収の三分の一までしか貸付てはいけないという、具体的な数字を元に制定されている。

よって、貸金業に新たな申し込みをしても、新規の借り入れによって三分の一を超過すると考えられる場合、審査に通過することはできない。

審査に落ちる理由は総量規制だけではありませんが、過去に借り入れ経験がある人は、もしかすると自分が思った以上に、年収とのバランスが悪くなっている可能性があります。他のケースとも照らし合わせて、ぜひ考えてほしい原因のひとつです。

これはキツイ!あなたの信用を傷つけた失敗

過去の返済トラブルは、審査でかなり重要視されるものです。どんなに現在の収入がよくても、過去にトラブルを起こしていると、高確率で審査に落ちると言われています。

返済トラブルはあなたのお金に関する信用を傷つけ、今後、お金に関することに直面した時、思わぬ影響を与えることもあります。どのようなことが信用を傷つけるのか、ぜひ把握しておいて下さい。

  • 返済遅延
  • 滞納
  • 債務整理
返済遅延、滞納は、月々の支払いを数日から数ヶ月、遅れさせてしまうことです。どうしても遅延、滞納をしてしまいそうな時には、支払い日が来る前に、金融機関に相談しておいた方が良いですよ。信用情報に傷がつかないわけではありませんが、払う意思はあるという認識をしてもらえます。

債務整理とまとめてみましたが、この内容にも色々あります。弁護士や司法書士に頼んで、利子をなくしてもらう方法や、最後の手段としての自己破産。特に自己破産は、借りていたお金を一切返さなくなるということですので、貸す側としては絶対に避けて欲しい行為です。

やむを得ず債務整理、特に自己破産をする人もいるかもしれませんが、これはあなたの信用を深く傷つける手段だということも覚えておいて下さい。

そんなことにならないよう、計画的に利用したいものですね。

ここで保管!信用情報機関にあなたの情報がある!

さて、審査に落ちる理由を説明してきましたが、気になる「同じところに再申し込みをする」タイミングについて考えてみましょう。まず覚えておいてほしいのは、「一度審査に落ちたからと言って、永遠に再申し込みができないというわけではない」ということです。

と言うのも、どんな過去のトラブル情報も、いずれは消去されます。

情報が消去されれば、あなたの過去のトラブルが審査に影響することはありません。

では、その情報はどこに保管されているのでしょうか。過去に審査に落ちた金融機関でしょうか?それももちろん考えられますし、独自に保管している金融機関も多いでしょう。しかし、ここで考えておきたい保管場所は、「信用情報機関」という、金融機関が共通で利用する情報センターなのです。

保管される期間は?再申し込みはその後に!

この信用情報機関は、お金を貸すビジネスをしている金融機関であれば、ほぼ必ず利用していると言っても過言ではない存在です。キャッシングやカードローンはもちろん、住宅ローン、カーローンなど、金融機関ならではの融資に関する個人情報が登録されます。

  • 氏名、年齢など個人特定情報
  • (借り入れ商品の)契約日
  • 借り入れ総額
  • 返済状況
  • (返済が終わっていれば)返済完了日
  • (あれば)過去の返済トラブル

金融機関でお金を借り、返済を続けている限り、この情報は更新されていきます。登録場所は信用情報機関で、利用登録をしている金融機関が登録を行います。

また、金融機関は、信用情報機関に登録されている情報を、自由に閲覧することができ、審査の時にも参考にされています。

これらの情報は、一定期間を過ぎると消去されます。再申し込みをしたい人は、その期間を過ぎて、消去が確実に行われたということが分かってからの方が良いでしょう。

登録された情報、特に審査に重要な影響を与える、返済トラブルの情報が消えるのは、およそ以下の通りだと言われています。

同時申し込み 半年間
遅延、滞納 遅延、滞納が解消されてから5年
債務整理 整理後の返済が完了してから7年
自己破産 裁判所の許可が出てから7年

複数の会社への同時申し込み以外は、かなり長い時間、保管されていることが分かりますね。これは信用情報機関の決まりごとであり、変更をすることはできません。過去に心当たりがある人は、決められた期間が過ぎるまで、再度の申し込みを控えた方が無難だと言えるでしょう。

日本に3つ!それぞれの信用情報機関と利用金融機関

信用情報機関は日本に3つあります。金融機関は大きく分けて3種類ありますが、それぞれの種類の機関によって使い分けられていると考えて良いでしょう。あなたが借りた金融機関がどの種類なのか、それによって、登録される信用情報機関が変わってきます。

信用情報機関 略称 利用金融機関
全国銀行個人信用情報センター KSC 銀行、信用金庫、農協など
株式会社 シー・アイ・シー CIC 信販会社(クレジットカード会社)
株式会社日本信用情報機構 JICC 消費者金融

あなたが過去に借りたことのある金融機関は、どの種類になるのでしょうか。また、初めて借りるという人も、借りる金融機関によって、どの信用情報機関に登録されるかが予想できますね。今後、万が一トラブルが起きた時、分かっていれば役に立つかもしれません。

金融機関と信用情報機関の関係は、知っておいて損になることではありません。責任を持って、安全にお金を借りるために、どの種類の金融機関から借り入れをし、どの信用情報機関に登録されるのか、把握しておくと良いかもしれませんね。

記録は消せる?まずは閲覧で自分の情報を確認!

「信用情報機関に、自分の個人情報や過去の金融関連の記録が残っているのはイヤ!」そんなことを考える人も出て来るかもしれませんね。確かに現代、個人情報には敏感になっている人も多いでしょう。特にデリケートなお金関連の情報となると、そう考えるのも無理はないかもしれません。

しかし、信用情報機関に登録された個人情報を消すのは、実際にはとても難しいことです。

その手段を考える前に、まずは自分の情報を、自分で確認することから始めましょう。信用情報機関では、本人に限り、その情報を閲覧することができます。ただし、事前に開示申請が必要です。

自分の情報を確認すれば、どのようなことが記録されているか、記録が消去されるまでの期間がどれくらいなのかが分かります。記録を消すよりも、自動的に消される期間を待った方が早いこともありますので、まずは自分の状態を確認することから始めましょう。

開示には手数料必須!方法はネットから郵送まで!

この個人情報の開示ですが、自分の情報でありながら、閲覧するにはお金がかかります。これは情報開示手数料として必要ですので、自分の情報をしっかり見たいという人は、必要経費だと思って割り切ることにしましょう。

また、開示方法は、インターネット(スマートフォン、パソコン)による閲覧や、実際に信用情報機関に足を運ぶ方法、そして昔ながらの郵送方法があります。

信用情報機関 開示方法 手数料
全国銀行個人信用情報センター 郵送のみ 1000円
株式会社 シー・アイ・シー インターネット
郵送
現地窓口開示
窓口開示:500円
その他:1000円
株式会社日本信用情報機構 インターネット
郵送
現地窓口開示
窓口開示:500円
その他:1000円

KSCだけが郵送のみという手段で、少々不便を感じますが、その他の機関は多彩な方法が用意されています。情報開示の際には、あなたのライフスタイルに一番適した方法を選びたいですね。

また、窓口での情報開示は、身分証明書の提示を求められます。運転免許証、健康保険証など、あなたの身分を証明できるものを持参するようにして下さい。マイナンバーカードを使うなら、裏面のマイナンバーを隠すなど、注意が必要です。

どうしても消したい!そんな時に交渉する先は

もう返済が終わっているのに、過去の記録がいつまでも残っていることが納得できない!という理由で、返済完了次第、すぐに情報を消して欲しい人もいるでしょう。確かに、最大7年は少し長いため、そんな気持ちになってしまう人がいても仕方ありません。

こんな時、信用情報機関に交渉してみる人もいるようです。しかし、実際は信用情報機関に直接交渉しても、あまり意味がないことを覚えておきましょう。

  • 信用情報機関は登録された情報を保管しているだけ
  • 登録・消去は金融機関が直接行っている

つまり、信用情報機関に直接交渉したとしても、信用情報機関としてはどうにもできないということなのです。どうしても情報を変更したい、消去したいと言う時は、金融機関側と直接交渉するしかありません。

ただ、交渉したとしても、よほどの理由がない限り、あまり対応してくれないのが実情だと言われています。特に素人では、どれほど弁が立つ人でも難しいでしょう。どうしても!と言う人は、弁護士や司法書士に依頼すると、可能性が上がるかもしれませんね。

もちろん、既に問題なく返済を終えていることが大前提です。まだ返済中、かつ、情報の保管期限内である人は、残念ですが、交渉するだけ無駄という結果に終わることを覚悟しておきましょう。

知っておきたい!各金融機関の情報共有について

信用情報機関について説明してきましたが、ここに情報を登録し、閲覧するのは金融機関であることが分かりました。ここで気になるのは、「(例として)KSCに登録された情報を、JICCで閲覧することができるのだろうか?」ということではないでしょうか。

各金融機関が利用する信用情報機関が違うと言っても、もしかすると、相互に閲覧できる権利があるのかもしれません。金融関連は専門的な分野ですので、一般の人には分かりにくい部分も相当あると考えられます。

結論から言ってしまうと、「一部の情報は、CRINというシステムで共有されている」という事実になります。

【CRINとは】

銀行系、信販系、消費者金融系の顧客情報を一部共有することにより、無理な貸付や、顧客が多重債務に陥る危険を事前に防ぐことを目的とするシステム。

主に延滞や延滞解消の情報を重視したシステムで、全ての個人情報が共有されているわけではない。

共有されるのは、あくまで一部の情報であり、主に延滞した時期、延滞した理由、延滞が解消された時など、延滞やその時点での借り入れ残高がメインのようです。

債務整理の共有は独自基準!共有していない情報も!

CRINシステムで全ての情報を共有されているから、きっともう審査に通らない!と諦めている人もいるかもしれません。確かに、過去の事故情報などを考えると、どんな審査にも通れないかもしれない可能性は考えられます。特に債務整理などの重要事項(いわゆるブラック)の記録は厳しいと思われそうです。

とはいえ、各信用情報機関では、実は債務整理に関するブラック情報が、独自基準で共有されるかどうかが決められているという事実があります。例えば、任意整理について見てみましょう。

【任意整理とは】

弁護士や司法書士が代理人として手続きを行い、裁判所を通さずに、借金を減額できる方法。

月々の返済額が低くなり、生活の立て直しを行いやすくなる。ただし返済期間が長くなることが多いため、計画的な利用が必要。

この任意整理は、裁判所という法的な場所を通さないものの、それなりに重大な事故情報だと言えます。しかし、この情報の扱いは、JICCでは以下のようになるのです。

  • JICCでは任意整理の情報を、CRINによって他信用情報機関と共有していない

ということは、JICC以外の信用情報機関では、該当者が過去に任意整理をしているという情報を知ることができないというわけです。

もしあなたが、「一度審査に落ちたところに再申し込みをするのが難しい」と思った先がJICC関連の金融機関なら、CICやKSC関連の金融機関を新たに狙ってみると良いかもしれません。

ただし、他の延滞などの情報は共有されますので、そちらが理由で審査に落ちる可能性も高いと言うことは自覚しておきましょう。抜け道を探すより、情報が消去される時間を待つ方が、より賢い選択であるかもしれません。

情報共有は一部!CRINシステムは万全ではない!

このCRINシステムは、抜け道というわけではありませんが、それぞれの金融機関の独自基準で運営されているため、完全な情報共有は行われていない傾向にあります。

特に、銀行関連のKSCは、平成27年より、CICやJICCとの情報共有を一部取り止めています。

  • KSCはCIC、JICCと、延滞に関する情報の共有を停止している

もしあなたが銀行系で延滞事故を起こしていても、それぞれの信用情報機関で、その情報が参照されることがなくなったということです。これは独自の基準が適用されるCRINシステムならではの現象です。

だからと言って、「KSCが駄目ならCICかJICC関連の金融機関で借りればいいや!」と、安易に考えることも、決して良いことではありません。今後はトラブルを起こさないよう、より気を付ける自信がなければ、無理な借り入れをしない方が良いでしょう。

審査に通過する、しないは、過去に利用経験がある人なら、信用情報が深く関わってきます。一度審査に落ちても、一定期間が過ぎていれば、再申し込みが可能なことがほとんどです。信用情報機関などを上手に利用して、快適なマネーライフを送って下さいね。

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